2023/05/27 15:00

第26回「志ん輔と仲間たち」/お寄せいただいた全短歌をご紹介

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第26回「志ん輔と仲間たち」では、歌人の三枝さんをお迎えし、皆さまから短歌を募集しました。

お寄せいただいた皆さま誠にありがとうございました。

投稿短歌について、当日に紹介しきれなかったものを含め、本ページにてご紹介いたします。ぜひご覧のうえ見逃し配信もお楽しみください。

 

お題「恋」

※があるものは「燕」をテーマとして投稿いただいた短歌です

※順不同で原文のまま掲載しております。

 

 

・ありがとう 自分の恋も 大切に 中華大好き 志ん輔大好き

 

・七回の引越しにさへ失はず恋文はあり行李の底に

 

・恋の唄をちいさく歌う子の舌に 甘い酸っぱい苦い塩っぱい

 

・ジージィと啼(な)ける男孫(おまご)を身に纏(まと)い たしかに君は初恋でした

 

・少しだけ助手席の窓を開けてみる親しき仲には沈黙もあり

 

・いまあげたショコラ溶かしたその舌で与えられてく熱の激しさ

 

・あんな風に告げられるなら鶯のこえ聞きながらパスタを茹でる

 

・恋すてふ われもわが背も 肥えにけり それでも心は 春のごときに

 

・駅舎より朝の気きってつばめ飛ぶ空みずみずと匂い立ちたり ※

 

・瞳へと飛び込んでくるつばめ否、夏の光は直線で来る ※

 

・喋らずに何日過ぎた恋猫になってにゃおーんと鳴いてみようか

 

・揺るがない北極星になりたいと語るあなたがわたしの標

 

・彗星のかけら集めてきみのこと知れば密かにきらめいていく

 

・右側をあけて眠りにつく癖に気づいてしまう冷たいシーツ

 

・君なんて嫌い嫌いよ大嫌い 我を忘れて幸せになれ

 

・そういえば恋したこともあったっけ霜おく髪をかき上げている

 

・やっと今日燕が空をよぎりたり季節の鳥は年ごとに減る ※

 

・あらそこのつばめよつばめふるさとの母は田植えを終えたでしょうか 

 

・駅舎より朝の気きってつばめ飛ぶ空みずみずと匂い立ちたり ※

 

・宮島の鹿のまつ毛に春の虹つばめは朱く青く翔びかう

 

・あの頃の 切なさ思い 今にいて ふと戻った 我が青春

 

・そういえば恋したこともあったっけ霜おく髪をかき上げている

 

・恋の歌 お題を眺め考える ときめいた日は 空の彼方に

 

・帰るよと電話が来たのに未だ着かぬ 夜道を行けば道祖神

 

・つばくらめ尾をひるがえし風になる巣に静けさがまた訪れて

 

 

★第26回「志ん輔と仲間たち」開催概要

2023年5月26日(金)19時~20時30分

出演:古今亭志ん輔、三枝 昻之(ゲスト/歌人、山梨県立文学館館長)

演目:「引っ越しの夢」「子は鎹」

見逃し配信で5月31日(水)までお楽しみいただけます。

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